一月:もしもの話

「ねえ、もしも、私が魔法使いだったらどうする?」
「……、素敵じゃないか」


「ねえ、もしも、私がアンドロイドだったらどうする?」
「いいんじゃない? ほかの人より強くてさ」


「ねえ、もしも、私に出生の秘密とかあったりしたら、どうする?」
「どうもこうも、僕にはあまり関係のない話だろう」


「ねえ、もしも、私がお姫様だったら、どうする?」
「そうなら、僕も王子様だね」


「ねえ、もしも、もしも、私が死んだら」
「その先は言わない方が良いよ。もうすぐ、新年だ」
 

 カウントダウン。
 5、4、3、2、1。


「明けましておめでとう」
「おめでとう、今年もよろしく」


「ねえ、もしも、来年も私と一緒に居られるとしたら、どうする?」
「それ以上の幸せはないよ」